機関誌『唯物論』目次(67号〜81号)

『唯物論』81号(2007年)

座談会

唯物論研究と東京唯物論研究会の歴史(前編)

中村行秀・北村実・平子友長・島崎隆

 

特集

〈反グローバリゼーションの原理と運動〉

「グローバル・ジャステスの可能性と限界」碓井敏正

「社会的闘争の多様性と資本蓄積」大屋定晴

「経済のグローバル化と映画『ダーウィンの悪夢』の波紋」島崎隆

 

研究論文

「唯物論と観念論の対立とその止揚について」瀬戸明

「中国におけるマルクス市民社会論研究の現段階」卞嵩道


『唯物論』80号(2006年)

特集

 

 

 

 

 

研究論文

 

〈戦後社会と唯物論〉

「民科哲学部会から東京唯研へ―東京唯研創立前後のこと」犬丸義一/石川光一

「芝田進午の理論的遺産―大工業理論の特質と意義」平田哲男

 

「唯物論と宗教の関係はいかにあるべきか?―石川・亀山論争と私の立場」島崎隆

「現代唯物論試論―認識・表現における人間の生得的、無意識的側面の役割」渡部正元

「日本神話における女神の論理―『古事記』におけるアマテラス」千場薫

「アドルノ言語哲学における方法的前提としての概念論」天畠一郎


『唯物論』79号(2005年)

特集

〈憲法第九条と現代日本〉

「憲法九条の生命力の蘇生と現代の平和―“いのち”の尊厳のために」山科三郎

「カント『永久平和のために』のアクチュアリティ―ヨーロッパ帝国主義批判の書として」平子友長

「戦争の自然学―進化論的人間本性論によせて」古茂田宏

「平和教育と構想力―憲法第九条が/をささえるもの」木村博

 

研究論文

「宗教論から問われる唯物論の理解―前号での石川光一氏への拙著批判に応答する」亀山純生

「共通善としての環境保護の追求―弁証法的自然主義が持つ可能性」熊坂元大

「『ザスリーチへの回答草稿』の再読」渡辺憲正

「身体とナショナリズム―日本語ブームによせて」斉藤吉広


『唯物論』78号(2004年)

特集

〈持続可能なライフスタイル〉

「持続可能な《ライフスタイル》への模索―視点を低く身近なところに置く」島崎隆

「ベジタリアニズムの倫理的根拠」田上孝一

「消費生活から問う環境問題」(岩佐茂)

 

研究論文

「亀山純生氏の『現代日本の「宗教」を問い直す』における近代啓蒙主義批判」石川光一

「未来を展望する真性活性知の役割」長野芳明

「媒介としての体系―初期ベンヤミンの批評・翻訳論によせて」三崎和志


『唯物論』77号(2003年)

特集

〈アメリカ的思考とは何か〉

「アメリか―夢と希望を語り続けること」石井潔

「アメリカ個人主義と社会的シティズンシップの分裂」竹内真澄

「『帝国』のアメリカ、チョムスキーのアメリカ」角田史幸

「ポストモダン派プラグマティズムの行方」村中和之

 

特集

「中間者の矛盾の合理化とヘーゲルへの疑問」鶴見勉

「唯物論的現象学構築の試み―サルトル哲学の検討」渡部正元


『唯物論』76号(2002年)

特集

〈グローバリゼイションと現代の問題〉

「グローバリゼイションと国民国家、ナショナリズム」碓井敏正

「反グローバリズムと市民社会論」渡辺憲正

 

研究論文

「十八世紀、フランス啓蒙思想における唯物論と無神論―唯物論史研究序説」石川光一

「労働 相互行為 コミュニケーション―ハーバマスの思想の批判的検討」岩淵慶一

「未来世代に対する責任」田上孝一


『唯物論』75号(2001年)

特集

〈科学技術の発展と人間の未来〉

「宇井純氏/特別インタビュー「言葉なき対象の洞察―弱者は将来世代であり、胎児であり、自然である」長野芳明(聴き手

「科学技術の発展と人間の未来―問題としての『現代』その二」仲本章夫

「先端技術からみた科学技術の発展と人間の未来―競争原理によらない研究や技術開発をめざして」黒須三恵

「先端技術が隠すもの―出生前診断の『進歩・発展』に関わって」竹内章郎・中嶋英理

 

研究論文

「レーニン唯物論の二元論的本質―バークリ《存在即知覚》命題の唯物論的改作について」瀬戸明

「連続性の中間者の矛盾について―パルメニデスの場合」鶴見勉

「脳から見た認識における情動や感情の役割の問題」渡部正元

「『実践的唯物論』を生きぬいた哲学者・芝田進午の思想・理論と予研裁判闘争」浅野冨美枝


『唯物論』74号(2000年)

特集

〈世紀の転換点ーー唯物論研究の意義を穿つ〉

「唯物論の可能性」田上孝一

「二十一世紀を『環境の世紀』に」岩佐茂

「大学の独立行政法人化と哲学の運命」島崎隆

「唯物論について」干場薫

「新たな主体性の構築に向けて」片山善博

『霊魂の実在についての私論』鶴見勉

「失敗の教訓」岩淵慶一

 

研究論文

「『唯物史観』の根本的検討」村岡到

「唯物史観の生成と疎外論」長島功

「文化大衆化の視角と中国近代化の流れ」憑雷

「『「理科」の再発見』の思想と方法」田辺勝義

「ナショナルなもの、近代、市民社会、『集団』論そして・・・唯物論」高屋正一

「西尾幹二『国民の歴史』批判」犬丸義一


『唯物論』73号(1999年)

特集

 

〈教育批判の創造〉

「徹底してフィロゾフィーレンせよ!―ギムナジウムにおける哲学教育の方針について」島崎隆

「教育危機 受験競争 資本主義―現代教育危機論の危機」岩淵慶一

「日本の教育の課題と創造の問題」渡部正元

「教育改革 三つの根本問題」長野芳明

 

研究論文

「疎外と私的所有の因果関係」田上孝一

「生命と自己意識」片山善博


『唯物論』72号(1998年)

特集

〈現代思想批判〉

「現代哲学思想の基本的諸傾向―古在由重『現代哲学』の批判的検討」岩淵慶一

「豊かな教育のための知識論―閉塞知(UBK)と活性知(GK)を巡って」長野芳明

「偏差値の哲学を批判する―科学的偏差値論の二つの方向性」保田道雄

「宗教教育論と宗教の定義」亀山純生

「新保守主義の憲法改正論」藤井正

 

研究論文

「『ドイツ・イデオロギー』の真性社会主義批判」田上孝一

「マッハの認識論と方法論としての『要素一元論』」望月博子


『唯物論』71号(1997年)

特集

〈レーニンの認識論と社会主義〉

「唯物論の二つのドグマ―知覚外界像説と物自体主義」瀬戸明

「三浦つとむのレーニン反映論批判」渡部正元

「反映論の意義」田上孝一

「レーニン社会主義論の基本的諸問題―社会主義と官僚主義」岩淵慶一

 

研究論文

「中村静治氏との『論争』と『相互批判の弁証法』―『遺著』での『反批判』に答えて」山口勇

「知られざるマルクス―反進歩の思想家」干場薫

「マルクスとロビンソン物語」岩尾龍太郎

「〈絶対知〉とは何か―『精神現象学』にそくして」片山善博


『唯物論』70号(1996年)

『唯物論』70号  DL

特集

〈マルクスの哲学〉

「マルクス最初の疎外理論―『父への手紙』と『学位論文』」田上孝一

「マルクスの疎外理論論と企業」田島慶吾

「『ソフィーの世界』のマルクス像」岩淵慶一

 

研究論文

「認識における情動的・美的反映の役割」渡部正元

「レーニン『唯物論と経験批判論』における《現象―物自体》二元論について―『自然は人間以前に存在したか』」瀬戸明


『唯物論』69号(1995年)

特集

〈エンゲルス理論の再検討〉

「エンゲルスは非ユークリッド幾何学に出会っていたか?」秋間実

「エンゲルスの誤解」岩淵慶一

「エンゲルス哲学の時代的限界」瀬戸明

「エンゲルスと『ドイツ・イデオロギー』」田上孝一

「エンゲルスにおける弁証法、法則論、自由論」山口勇

「エンゲルス研究の到達点と論争点」島崎隆

 

研究論文

「『精神現象学』の理念問題」とマルクス」有井行夫

「高清海の実践哲学」韓立新

「進歩の思想」干場薫

「主婦労働分析への一視覚」細谷実


『唯物論』68号(1994年)

特集

〈フェミニズム・第三世界・エコロジー〉

「パンドラの箱を開けたフェミニズム―フェミニズムと社会理論」浅野冨美枝

「『第三世界』論の現在―従属学派からレーニンへ」大西広

「マルクス主義と自然の限界―エコロジカルな批判と再構築」ベントン/植村恒一郎

 

研究論文

「『経済学・哲学草稿』と現代」岩淵慶一

「『経済学・哲学草稿』の運命―疎外論批判の批判のためのノート」田上孝一

「レーニン型唯物論はどこまで正しいか―近代二元論批判のためのパラダイム」瀬戸明

「結婚の経済学」永井俊哉


『唯物論』67号(1993年)

特集

〈市民社会・市場・社会主義〉

「市民社会と市場社会」田島慶吾

「社会主義と市場―マルクス社会主義論研究ノート」岩淵慶一

「市民社会概念の再検―最近の議論をめぐって」前田庸介

 

研究論文

「『ドイツ・イデオロギー』の疎外論」田上孝一

「芸術における認識と表現の問題」渡部正元

「ヘーゲルにおける思考と存在の同一性の問題について」干場薫

「三つの真理観と認識論の諸問題」H・D・クライン/島崎隆訳

「全体主義から自由民主主義へ?」K・ポパー/待島はる代訳