【東京唯研創立50周年記念】
岩佐茂・島崎隆・渡辺憲正編著『戦後マルクス主義の思想ーー論争史と現代的意義』社会評論社、2013年
【目次】
まえがき(1)
第Ⅰ部 唯物論と実践的主体性(13)
第一章 岩佐茂◆主体性論争で問われたこと(14)
第二章 島崎隆◆《実践的唯物論》への道程ーー政治と哲学の距離(42)
第三章 吉田正岳◆疎外論・物象化論から社会を見る(71)
エッセー① 北村実◆旧ソ連哲学の欠陥ーーヤコブレフ『マルクス主義の崩壊』をめぐって(99)
エッセー② 山科三郎◆この二十数年、「問い」続けてきたこと(118)
第Ⅱ部 市民社会・国家・民族(123)
第四章 吉田傑俊◆戦後マルクス主義における「市民社会論」・「自由と民主主義論」の意義と課題(124)
第五章 渡辺憲正◆「民族問題」と戦後マルクス主義ーー戦後初期の「民族問題」論の回顧から(153)
エッセー③ 鈴木宗徳◆唯物論と社会学ーーイデオロギー批判と物象化をめぐって(182)
第Ⅲ部 戦前の唯物論研究の射程(195)
第六章 長野芳明◆加藤正と永田廣志がその未来に打ち刻んだものーーフェニックスを掲げた先達たちの遺訓(196)
第七章 平子友長◆戦前日本マルクス主義哲学の遺産とそのアクチュアリティ(224)
エッセー④ 大屋定晴◆戸坂潤『日本イデオロギー論』を二一世紀初頭に読むーー唯物論の現代的課題について(252)
エッセー⑤ 片山善博◆私にとっての唯物論とは(267)
付録◆東京唯物論ニュース(281)
索引(297)